万茶ン <弘前 その1>
弘前を桜の季節に再訪しようと決めたのは
地球交響曲第二番の佐藤初女さんの映像が目に焼きついていたからです。
この旅は、空港の
「青森は悪天候のため、着陸できない場合は、羽田へ引き返します。」という
衝撃的アナウンスから始まりました。
前日まで、何度も青森の天候は調べたのです。
最低気温3度、最高気温9度。
「真冬」・・・だよね?
それでもどうしても、完全冬装備で出かける気持ちにはなれなかった。
春の服に、せめてライナーの付いたコートを着ました。
だから・・・全部、私が悪い!!!
この日、弘前は一日中、雨~みぞれ~雪~雨と降り続きました。
そして、宿で温泉にでもつかっていれば良いものを、
貧乏性な私は寒さに半ベソをかきつつ、一日街を歩き回ったのです。
さすがにカメラを構える気力はなく、屋外の写真は翌日撮りに行ったものです。
「万茶ン」は太宰治が通ったとされる、東北最古の喫茶店。
マスターは、従業員にかなり細かい指示を出し、フラッシュを焚く客人に注意をし
少しだけ曲がったカーテンを自ら慌てて直しに行く。
この、神経質と言っても良いくらいの人が、居てこその店だと私は思います。
だって、ぴかぴかの器や
このお行儀の良い「焼きりんごのアイスクリーム添え」の
盛り付けを見て下さい・・・ね!
気品ある老舗というのは、こうして存続して行くものではないかしら、と。
ムスカリの写真を撮る私に
「それは、娘の誕生日の花なんです。」と嬉しそうにおっしゃいました。
どこか懐かしい、津軽塗りの田中屋
ブナコショールームでは、偶然、青山スパイラルマーケットで購入した屑入れを見ました。
にほんブログ村 ☆Thank you for your click☆
by f_line21
| 2009-05-01 15:06
| 旅先から 東北地方