青木悦子のかぶら鮨
亡母のご友人で、ちょっと吉永小百合似のMさんは石川県小松のご出身。
母亡き後も、足を向けて寝られないほどお世話になっている。
そのMさんのお母様が、かぶら鮨の名手でいらした。
今もご健在だが、さすがに80の声を聞き、その仕事が辛くなったという。
けれど、十数年の間、暮れになると必ず山ほど頂いて
もう親の敵かというくらい食べた好物。
だから、頂けなくなってからも、この季節になると必ずその味を思い出す。
けれど、添加物や防腐剤を使った市販品を注文する気持ちにはどうしてもなれなかった。
その、Mさんから今日届いたのが、この郷土料理研究家、青木悦子さんのかぶら鮨。
かぶら鮨は、塾鮨(なれずし)の一種で
日本海の天然の鰤(ぶり)の切り身を白かぶらではさみ、麹を使って漬け込んだものだ。
烈しい雷鳴の轟く一夜を、地元の人は「鰤起こし」と呼んで
いよいよ寒流に乗って鰤がやってきたことを知るのだという。
(パンフレットより、抜粋)
それから、出来上がるまでの約ひと月の間は気のぬけない日々が続くのだそうだ。
そういえば、Mさんのお母様からも、毎年何かしら言葉が添えられた。
「今年はかぶらが思うようでない。」とか「暖かい日が続いて、酸味が出てしまった。」とか。
それでも、私にとってはいつも極上品だったけれど・・。
久しぶりに頂いたこのかぶら鮨は、お母様のと同じ、優しい味がした。
良き人との出会いは、おいしいものとの出会いでもある。
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by f_line21
| 2009-12-20 15:22
| お土産・お取り寄せ