エカチェリーナさんのロールキャベツ
学生時代、「サラファン」のエカチェリーナさんに教えてもらったロールキャベツのことも
「ホノカアボーイ」を見ていて思い出した。
映画の主人公ビーさんは、キャベツを焼いてから煮込み
コンソメスープの中にサワークリームを溶きこんでいた。
これはトマト味にしたが、本当はどうだったか、もう覚えていない。
ただ、ご飯をつなぎに使っていたことと
サワークリームをのせていたことは覚えている。
どちらも当時の私にはとても新鮮だったから。
私たちはこの店にしょっちゅうお昼を食べに行っていた。
ランチメニューは安くてボリュームもあり、おいしかった。
ある日、いつも一番安い定食で長居する私たちに
エカチェリーナさんは「どうしてお茶も頼まないの?」と聞くので
「お金がないの。」というと
「それでは、あなたたち、交替でアルバイトしなさい。」という。
「料理を教えてくれたらいいよ!」・・・と、不遜な交換条件を出した。(笑)
本当にいろいろ教えてくれたし、まかないはフルコースで振舞ってくれた。
こんな親切や出会いを、若い私は過去のものにしてしまった。
御茶ノ水の街に縁がなくなってから「サラファン」へは一度も行っていない。
下の写真は、数日経ってグラタンにアレンジしたロールキャベツ。
もう御礼を言うことは叶わないが、せめて習った料理を時々食卓にのせられたらいい。
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by f_line21
| 2009-04-05 15:03
| キッチンから